2013年2月16日土曜日

【番外編】思い出の東海道線 211系へ

ああ!東海道線211系、懐かしい!私の高校時代に、部活帰り20時初めの3ドアはよく3号車モハ211-2に乗ったものだった。高校2年までは赤い国鉄製造の座席でモーターも外扇型だった。

211系0番台は外扇型モーター搭載車が多く、自分の中では3ドアクロスシート車が来ると心の中でガッツポーズをしていた。それが、高校3年のいつだったか。急きょ、青いJR東日本の新座席に交換されたモハ211-2がやってきた。正確にはN1編成だ。

その青シートの硬いことよ。もう車内は青い座席に埋め尽くされてその暖系色を失いつつあった。しかもだ。モーターは内扇型に交換させられ、低騒音になった。高速域でのあのMT61の音が聞けなくなった。私は心に穴が開いた気がした。

大学生になり、電車通学時間が増えた。湘南新宿ラインでの通学だったから211系に乗る機会は激減した。それでも、毎日決まった時間に来る3ドアの湘南色を見つめ続けた。しかしあるとき、それは決定的なショックを俺に与えた。211系のパンタグラフがシングルアーム型に交換される・・・

さて、話は少し変わる。通学で新宿を経由することになった。ここれ俺は驚いた。中央線201系がいるじゃないか!うわさのMT60電機子チョッパ制御!しかし、興奮する俺をあざ笑うかのように間もなく201系は引退した。秋のことである。

話は戻るが、新しく中央線に登場したE233系。こいつが東海道線にもやってきた!横須賀線に帰ったE217系湘南色の補充らしい。たった1編成しかないということで俺も興奮気味。つり革の持ち手が黒い!空気バネが上質でE231系よりものち心地が良い。一つ欠点を挙げるとしたら、モーター音が静かだ。しかしそれが悪夢の始まりであった。

2012年2月、私の耳にある重大ニュースが飛び込んだ。JR東日本の東海道線211系が3月いっぱいで引退する。5月には10両1編成でさよなら運転をすると。私は狼狽えた。シングルアームパンタに交換した理由もそこで分かった。先代の113系は私の幼少期にかなりお世話になった。というよりも、私の鉄道の原点でもあった。その113系が何も言わずに引退していった。私が1人で電車に乗れるようになったころにはE231系がたくさん走っていた。今度こそは別れを言いたい。211系には別れを言いたいと思った。しかし、大学生という身は忙し過ぎた。私はただ、さよなら運転の報告記事をインターネットで見るしか手段がなかった。

大学も学年を重ねた。211系が引退して間もなくは、いつもはオレンジ重視の湘南色3ドアが来るはずのホームに、4ドアのそれぞれにも帯を塗られたE233系が来ていた。なんだか変な気分。E233系は電動車が2両も多いんだ。E233系は予備主要機器を備える故障に強い電車だという。パンタも1両に2機ついてる。すごいな。

東海道線・高崎線・宇都宮線211系は、地方の115系を置き換えるため改造を受けて新たな活躍の場に赴くらしい。それなら私も気持ちの整理がつく。そうだ。休暇を狙って鉄道旅行に出かけよう。青春18きっぷや東日本&北海道パスというものがあるらしい。昨年の春、夏は長距離普通列車の旅に出かけた。JR東海の211系5000番台や313系、多治見あたりでキハ47形にもであった。中央東線では115系スカ色・長野色にであって113系を偲んだ。小諸への道中ではJR東日本キハ110系を知った。また夏には普通列車で北海道に赴いた。急行はまなすは人生初の夜行列車であった。北海道には711系という交流専用寒冷地用の国鉄車両が残っていた。MT54Eという強制冷却器を用いた冷却方式のため外扇冷却ファンを搭載していないのが特徴だ。そのため高速域ではほとんど音がせず、新鮮な体験であった。JR北海道のキハ40形はかなりいいエンジン音がした。新潟色の115系これは豊田車や長野車と走行音が違う。最も古いMT54の音がした。私の知っている東海道線113系のMT54だ。115系は私の心にあいた国鉄型車両の穴を埋めてくれた。

書き続けるときりがない。今日はこのくらいにしておこう。

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